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「紙漉き道具」を作ってみた。/ takugamiブログ

2025 5/30
2025年6月4日

今回は、紙漉き道具の作り方を紹介します。
紙の作り方は、色々な記事や動画などでなんとなく知る事はあるかと思いますが、紙漉きをするために欠かせない道具に関しては、あまり触れられていない部分だと思います。
なので、実際に紙漉きの道具を色々と自作してみたので、その制作工程をお見せしていこうと思います。

目次

制作した道具

漉桁(すきげた)

紙づくりにおいて最も重要な道具。
表面に目の細かい網(ステンレスメッシュ)が張られていて、ここに水と混ぜた紙の原料を流すことで、原料だけが残り、紙が作られます。

漉枠(すきわく)

紙の原料を流すための型となる道具。漉桁の上に置いて使用します。

脱水機

乾湿掃除機と繋げて脱水をするための装置。
この上に漉き終わった漉桁を置き、下のパイプから吸水する事で、漉いた紙の水分を脱水します。

乾燥台

紙を乾燥板に移すための台。
正確に平を出した台で、この上で乾燥作業を行います。

※脱水機と乾燥台に関しては、長くなってしまうので今回は省略します。

漉桁(すきげた)の制作

①メッシュ網を平らに張るための土台づくり

漉桁づくりで最も大事なポイントは、「網を平らに張れる土台」を作ること!

当たり前の事ですが意外と難しく、網がボコボコしていたり波打っていたりすると、凹んでいる箇所は紙が分厚くなったり、逆に高くなっている箇所があれば、そこだけ薄くなったり、穴が空いてしまいます。
均一な紙を作るには、必ず網を平らに張る必要があります。

木枠づくり

材料は幅30mm✖️高さ45mmのヒノキの角材。ヒノキは他の木材に比べ腐りにくく耐水性がある。
木枠の内寸が450mm✖️300mmになるように作る。

金物加工

網を張るための骨格となるアルミのフラットバーとLアングルに穴あけ加工。

金物取り付け

瞬間接着剤でLアングルを仮止めし、木工ねじで固定。

水平出し

水平を見ながら、フラットバー(厚み2mm)をボルト固定する。
ボルト固定の理由は、高さを調整しながら固定できるので、高い精度で水平を出すことが出来る。

土台の完成

平らになっているか確認し、ウレタンニスを塗って完成。

②網張り

網張りは、「下地」と「仕上げ」の2種類の網を使う

下地のメッシュ網(ステンレス製)

仕上げのメッシュ網(ステンレス製)

仕上げのメッシュ網は細くて薄いので、ちょっとした重さが加わるだけですぐに形を崩してしまいます。
そこで、下地として厚手のメッシュ網を張ることで、仕上げの網の形が崩れないようにします。

下地の網張り

網の切り出し

金切りバサミで切り出す。
下地用の網は、ステンレス製で厚み0.47mm×10メッシュという規格。

網の矯正

厚手のメッシュはクセがあって平らではないので、ハンマーで叩きながら平らに矯正。

網張り

木工ネジで固定していく。

微調整

網が浮かないように、針金でフラットバーに結んで固定する。

仕上げの網張り

網張り

プライヤーで引っ張りながら、タックス釘で固定していく。

網の矯正

張り終わったら、余分な部分をカット。

端部の処理

メッシュ網の端部はほつれやすく、怪我をする可能性もあるので、アクリルテープを巻いて保護する。

③補強・持ち手の取り付け

補強金具

木枠に補強金具を取り付ける。
紙漉きの道具なので、反りや変形が起こりやすいので、しっかりと補強する。

持ち手

持ち手を取り付け完成。

④完成

漉枠(すきわく)

①作りたい紙のサイズや形を決める!

漉枠は、自分が作りたい紙の寸法や形を基に作っていきます。

今回は、以下の紙が作れるような枠を作ります。

  • 450mm✖️300mm(漉桁の最大サイズ)
  • 297mm✖️210mm(A4サイズ)
  • 100mm✖️148mm(ハガキサイズ)
  • 55mm✖️91mm(名刺サイズ)

②漉枠の制作

木枠の組み立て

枠の内部が450mm✖️300mmになるように組み立てる。
木材は、30mm✖️30mmのパイン集成材。

平ら調整

枠をこのまま漉桁の上に乗せると、漉桁の網を固定している木工ネジや釘がぶつかり、枠と網の間に隙間が出来てしまうので、干渉する箇所をトリマーで削る。

防水加工

ウレタンニスを塗布し、防水加工をする。常に水に浸る場面で使用するので、2〜3回繰り返す。

③完成

枠内サイズ:
450mm✖️300mm(漉桁の最大サイズ)

枠内サイズ:
297mm✖️210mm(A4サイズ)
100mm✖️148mm(ハガキサイズ)
55mm✖️91mm(名刺サイズ)

まとめ

今回はこんな感じで紙漉き道具を作ってみました。

感想としては、正直とても疲れました!

特にメッシュ網を張る作業は、下地のメッシュ網が固くて平らにするのに時間が掛かり、仕上げのメッシュ網は柔らかくてすぐに凹んだりクセがついたりするので、かなり神経を削りながらの作業でした。

ただ、仕上がりとしてはよく出来た方だと思います。
必要と思えるものは色々作ったので、次はこの道具を実際に使って紙を漉けるかどうかを試していこうと思います。

使用した主な材料

下地メッシュ網

株式会社 吉田隆
ステンレス平織金網 0.47mm×10メッシュ
幅450mm×長さ1m ロール

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仕上げメッシュ網

信和ワイヤークロス株式会社
ステンレス平織金網 0.10mmx80メッシュ
目開き 0.218(mm) 1m幅

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木材

まる喜
ひのき角材
30mm×45mm×910mm 節なし材

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防水材

和信ペイント
水性ウレタンニス
つや消しクリヤー 300ml

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紙漉き道具
takugami/yusuke takizawa
和紙の産地で職人として働きながら、一から紙づくりを学ぶ。現在は紙漉きと絵画を融合させた作品を制作しています。

受賞歴
・2017 全国和紙画展 金賞
・2018 全国和紙画展 入賞
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